梅雨が明けてほしい今日この頃 いかがお過ごしでしょうか?
今日はパドリングについてお話をしようと思います。
サーフィンの90%以上はパドリングと言われるほど、
波乗りのほとんどはパドリング!パドリングなくしてサーフィンは語れません。
パドルが上手な人は、スイスイ進んで ホイホイ波に乗ることができるのに対して、
パドルが下手な人は、波に乗ることは夢の如く、沖に出る事も許されず、人に邪魔になって怒られたり、
カレントに流されて、サメに食べられそうなったり、
挙句の果てにはパドリングしている時に、
下を向いて 高いボードを買ったのに
なんでこんな辛い事をしなければならないのかと憂鬱になってしまったり(笑)
と言う感じで できる できないとでは雲泥の差がでてしまいます。
パドリング 3つのコツ
①位置
始めにボードに乗る位置ついて、
まずはストリンガーの上に真っ直ぐ寝るようにします。左右ずれないように、斜めならないように!
次に上下の位置
ボードの前に乗りすぎはノーズが沈んでしまい、ボードの後ろに乗りすぎはノーズが上がってしまい速いパドルできない。
前過ぎず後ろ過ぎず、絶妙な位置。
目安としてノーズの先端が15cmぐらい海面からでたところ。
この位置は凄い微妙で、たくさんパドルしないと分ってきませんが、瞬時にこのスポットを探し、
常に最高のポジションを取れるように意識してみてください。
ここはボードをコントロールする上のナチュラルポジションなので、
この位置で胸を張ったら、ノーズが上がったり、頭を下げたらノーズが下がったり、左右にもいつでも動ける位置。
ファミコンで言ったら、コントローラーの十字キーの中心に親指の軽く乗せるような。。。
海はプールと違い、海面が波で盛り上がったり、引き寄せられたり、白波が押し寄せたり、風で荒らされたり、
その都度に、最小限の体の動き(体重移動)で波をやり過ごさなければ行けません。
最小限の力でボードを動かせる場所。これぞ!ボードのスイートスポット!Gスポットではありません。
②姿勢
次に姿勢
胸を張って おへそに重心を持ってきます。足は広げずにリラックス。
体の重心とボードのスイートスポットを合わせると、ボードがよく進みます。
引っかかりのないバランスの取れたナチュラルな状態 例えるなら
ヘリコプターのホバリング ダイビングの中性浮力
この状態を 乗る位置とパドルの姿勢でとれるようにします。
腰を痛める人もいるので、あまり無理に胸を張らなくても大丈夫ですが、
胸を張ることで、頭の位置が上がり、よく前が見え 重心が一点に集まり易く
腕の稼動範囲が広がり 肩の大きな筋肉を使えるのでパドルが楽。
慣れてくると背筋が付いて、柔軟性も出てくるので、始めの内は無理をしないように。
腰を痛めない様に
ラインナップに着いたらボードの上に跨って座る様にして波待ちしてください。
③漕ぎ方
漕ぎ方は、上の姿勢を保ったままパドルします。
手の形は開き過ぎず閉じ過ぎず、
パドル中に右に寄ったり左に寄ったり ぐらぐらしないで、
体の軸を決めてぶれないように手を出し入れして下さい。
水の中に手を入れる時は、出来るだけ遠くでレールの近くに!
スプーンでプリンを食べる時を思い出して スゥーと海面に入れます。
コツは親指と人指し指から入れる綺麗に入ります。
手の平だけでなく腕も使って深く 水を掴みます。
お水を捕まえて、そこを支点にボードを引っ張りながら、ボードを水面で滑らす様に漕ぐと進みます。
水から手を出すときは、抵抗をなくし、水に引っかからないように肘から出すようにするといいと思います。
水しぶきを上に上げる人がいますが、見た目は早そうですが、意味ありません。
パドルをマニュアル車で例えると、漕ぎ始めは1速2速で力が必要で、
スピードが乗ってくると3速4速 楽になります。
慣性の法則で進み出すと速いく調子がいいので、ラインナップに着くまで止らない様にしましょう。
練習方法
私はハワイにいる間に結構 沢山の人にパドルを教えてきましたが、
同じように教えても上手な人 そうでない人がいます。。。。
センスと言えばそこまでですが、その言葉 へたな横乗り好きには通用しません。
独自の調査でパドルが上手な人の共通点を見つけました。
水泳をやっていた人。
体が柔らかい人。
水泳をやっていた人は、水の掴み方 扱い方が上手なのでパドルも もちろんイケてます。
水を掴むのは、簡単な様だけど難しく、経験が必要!
体が柔らかい人はどんなスポーツをやっても上手ですから・・・言うまでもありませんが
パドルの時に 体を反らせるのが上手で、背中や肩の稼動範囲が広くパドルが楽です。
海に行って上のコツを気にしながらパドルをするのが、一番の練習方法ですが、
そうも言ってられない人やサーフィンを始めてみたい人は、
スポーツジムに行ってストレッチと水泳をお勧めします。
スポーツジムまでスケボーで行ったら完璧でしょう(笑)
ハワイでは私が一緒に海に入っていたので、泳げない人でもサーフィンOKですよ。なんて言っていましたが、
海のスポーツは泳げる事は大前提ですね。泳げない人は、たくさん泳げる様になってから海に行きましょう。
必殺技
実はパドルが上手になる必殺技あります。
長々文章を書いてきましたが、やっと私の出番です。
ここを書きたいがために、文章を書いてしまった(笑)
必殺技は パドルが楽なサーフボードをシェーパー(私)にオーダーする。
パドルをしている時の動画を私に送ってください。
波が無くても撮れるので簡単です。
パドルが楽 =大きいボード これは一理ありますが、
私の考えは 長さ 幅 厚さ アウトライン レール ロッカーのバランスで、
今乗っているボードを基準に動画を見て判断します。
まず 人それぞれ体重 肩幅 手の長さ 泳力 体の硬さ 年齢・・・・が違うので
オーダーのウエットスーツを作る様に、その人の体のサイズや特長や趣向を合わせる事ができます。
マジックボードはシェイパーとのコミニケーションなくして語れないでしょう。